お役立ちコラム

工場内の明るさと遮熱の関係|照度を落とさず暑さだけ減らす考え方

「屋根に遮熱材を張ったら、工場の中が暗くなりませんか」——見積もりの段階で、必ずと言っていいほど出る質問です。もっともな心配です。工場の明るさは、作業の精度と安全に直結します。

そして、これと正反対の質問もあります。「銀色のシートが照明を反射して、まぶしくなりませんか」。

どちらも起こり得ます。遮熱材と明るさの関係は、施工する場所によって、暗くもなればまぶしくもなるのです。この記事では、遮熱材「Eeeサーモ」を導入するときに、工場内の照度を落とさず、まぶしさも生まず、暑さと空調コストだけを減らすための考え方を整理します。

【この記事のポイント】

  • 工場が暗くなる原因は遮熱材ではなく、トップライト(明かり取り)を塞ぐこと。塞がなければ照度は落ちない
  • 屋根裏に施工すれば光には触れない。屋根面を現しで使う場合だけ、まぶしさへの配慮が要る
  • 光と熱はセットで入ってくる。トップライトは採光装置であると同時に、熱の侵入口でもある

初稿:2026/07/09

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遮熱材を張ると、工場は暗くなるのか?

結論を先に述べます。遮熱材そのものが工場を暗くすることはありません。暗くなるとすれば、それは施工の仕方に原因があります。

暗くなるのは「トップライトを塞いだ」とき

多くの工場や倉庫の屋根には、トップライト(天窓)や、折板屋根に組み込まれた明かり取りのパネルが設けられています。日中の照明費を抑える、昔ながらの合理的な仕組みです。

ここに遮熱材を張れば、当然ながら光は入ってきません。暗くなる原因は遮熱材ではなく、採光部を塞いだことです。逆に言えば、採光部を避けて施工すれば、照度は施工前とまったく変わりません

施工前に、屋根伏図の上で採光部の位置を確認してください。Eeeサーモはハサミやカッターで簡単にカットできるため、トップライトのまわりを正確に切り回して納めることができます。


屋根裏に納めれば、そもそも光に触れない

天井が張られている工場であれば、話はさらに単純です。

Eeeサーモを天井裏、あるいは屋根の外側(屋根材の下)に納めるのであれば、遮熱材は室内の光環境から完全に切り離されます。照明の光も、窓から入る光も、遮熱材に触れません。照度も、まぶしさも、何ひとつ変化しないということです。

明るさへの影響を一切なくしたいのであれば、これが最も確実な方法です。

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逆に「まぶしくなる」ケースもある

ここは正直にお伝えします。施工の仕方によっては、まぶしさが生じる可能性があります。営業のために伏せておくべき話ではありません。

屋根面を現しで使う工場では、光も反射する

天井を張らず、屋根の裏側がそのまま見えている工場や倉庫は珍しくありません。ここにEeeサーモを直接張ると、遮熱面が室内側に露出します。

Eeeサーモの表面は純度99%の純アルミニウムです。輻射熱(ふくしゃねつ)を最大97%反射する性能は、この金属光沢によるものです。そして反射するのは熱だけではありません。可視光も反射します

高天井照明(高所に設置された作業用の照明)の光が屋根面に当たれば、その光は下へ跳ね返ります。作業者の視線の先にその反射が入ると、まぶしさ(グレア)として感じられることがあります。


反射は「照度が上がる」というプラスにもなる

ただし、この反射は常に悪者というわけではありません

屋根の裏側が黒ずんだ鉄板や古びた下地であれば、そこに当たった照明の光はほとんど吸収されて消えます。銀色のシートを張れば、その光は作業面へ向けて跳ね返ります。同じ照明でも、床面の明るさが上がる方向に働くのです。

つまり「まぶしさ」と「明るさの向上」は、同じ反射という現象の裏表です。問題は反射そのものではなく、反射した光が作業者の目に直接入るかどうか。設計で決まります。


まぶしさを避ける3つの手

屋根面を現しで使う工場で、まぶしさを避けたい場合は次の手があります。

  • 屋根の外側(屋根材の下)に納める——室内に反射面が出ないため、原理的にグレアが発生しない
  • 照明の配光を見直す——高天井照明を下向き配光の器具に替え、屋根面へ光を飛ばさない
  • 作業者の視線と反射角を確認する——常時見上げる作業がない区画なら、実務上ほとんど問題にならない

実際の見え方は、施工前にサンプルを取り寄せて確かめるのが確実です。手にとって光を当ててみれば、反射の質感がすぐにわかります。

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見落とされがちな事実|光と熱は、セットで入ってくる

ここからが、この記事で最もお伝えしたい点です。

トップライトは、採光装置であり熱の侵入口でもある

日中の照明費を抑えてくれるトップライト。しかし光が入るということは、その光が運ぶ熱も入るということです。

夏の真昼、トップライトの直下だけ極端に暑い。そんな工場は少なくありません。採光部は屋根のなかで最も熱が入りやすい弱点でもあるのです。「明るさは確保したい、でも暑さは困る」という悩みの正体が、ここにあります。


「屋根はEeeサーモ、明るさは照明で」という考え方

そこで検討したいのが、役割を分けるという発想です。

屋根全体はEeeサーモで輻射熱を最大97%カットし、熱の侵入を断つ。明るさは、消費電力の小さいLEDの高天井照明で必要な場所に必要なだけ確保する

採光に頼れば照明費は減りますが、そのぶん熱が入り、空調費が増えます。どちらが有利かは、建物の使い方と空調の稼働状況によって変わります。照明費と空調費を合算して比べる——この視点を持つと、判断が変わることがあります。

もちろん、既存のトップライトをすべて塞ぐ必要はありません。採光部は残し、それ以外の屋根面を遮熱する。これだけでも、屋根から入る熱の大半を抑えられます。

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施工位置別|明るさへの影響

どこに施工するかで、光環境への影響は変わります。

施工位置照度への影響まぶしさ遮熱効果
屋根の外側(屋根材の下)なしなし高い
天井裏(天井あり)なしなし高い
屋根面の裏に現しで施工やや向上する場合あり要検討高い
トップライトを塞ぐ大きく低下なし高い(非推奨)

照度を一切変えたくないなら屋根の外側か天井裏。現し施工を選ぶ場合は、照明の配光と作業者の視線をあわせて検討してください。


まとめ|明るさは守り、熱だけを断つ

工場の明るさと遮熱の関係で、押さえるべきは次の3点です。

  • 遮熱材は工場を暗くしない。暗くなるのは採光部を塞いだときだけ。避けて施工すればよい
  • 屋根面に現しで張る場合のみ、反射によるまぶしさを検討する。屋根裏・屋根の外側なら無関係
  • 光と熱はセットで入る。照明費と空調費を合算して、最適な配分を考える

遮熱材「Eeeサーモ」は、純度99%の純アルミニウムで輻射熱を最大97%カットする薄いシート状の遮熱材です。ハサミやカッターで簡単にカットできるため、トップライトや設備を避けて正確に納めることができます。軽量で建物への負担が小さく、稼働中の工場にも後付けで導入できます。屋内で適切に施工すれば10年以上、効果が持続します。

作業に必要な明るさは、そのままに。減らすのは、屋根から降ってくる熱と、それを冷やすための電力だけです。

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Eeeサーモシリーズで快適な環境をサポートいたします。

採光部の位置や照明計画をふまえた施工範囲のご相談も承っております。図面をお送りいただければ、概算のお見積もりとあわせてご提案いたします。

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