お役立ちコラム

商業施設で遮熱を目立たせない方法|意匠を損なわない施工のコツ

「夏場の店内が暑くて、お客様にも従業員にも申し訳ない」「空調費が毎年上がっていく」——そう感じて遮熱材を検討したものの、資料を見て手が止まった方は少なくありません。届いたサンプルは、ぎらりと光る銀色のシート。こだわり抜いた内装に、これを貼るのか、と。

結論から言えば、遮熱材は「見えない場所」に施工するのが基本です。天井裏・壁の内側・屋根の下地といった仕上げ材の裏側に納めることで、意匠を一切損なわずに輻射熱(ふくしゃねつ)を最大97%カットできます。この記事では、店舗・商業施設で遮熱材「Eeeサーモ」を目立たせずに施工する具体的な方法と、効果を落とさないための設計上の注意点を解説します。

【この記事のポイント】

  • 遮熱材の銀色は「輻射熱を反射するため」に必要な色。塗装や着色で隠すと効果が落ちる
  • 目立たせない方法は4つ。天井裏に隠す/壁の内側に入れる/屋根の外側に施工する/仕上げ材で覆う
  • 隠して施工する場合こそ「空気層を数センチ確保する」ことが効果を左右する

初稿:2026/07/09

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なぜ店舗の遮熱は「見た目」がネックになるのか?

遮熱材が銀色をしているのには、明確な理由があります。そしてその理由こそが、意匠との両立を考えるうえでの出発点になります。

銀色は「デザイン」ではなく「性能そのもの」

遮熱材「Eeeサーモ」の表面は、純度99%の純アルミニウムです。アルミは赤外線を強く反射する性質を持ち、太陽や屋根から届く輻射熱を最大97%跳ね返します

ここで大切なのは、この「反射する力」と「銀色に見えること」が同じ現象だということです。光をよく反射するから銀色に見えるのであって、色を塗って白や黒に変えてしまえば、反射率は下がり遮熱性能も落ちます。

つまり「意匠に合わせて色を変える」という選択肢は、原理的に存在しません。取るべき方法は、色を変えることではなく、見えない場所に納めることです。


店舗にとって内装は「売上をつくる資産」

工場や倉庫であれば、屋根裏に銀色のシートが見えていても業務に支障はありません。しかし店舗・商業施設はまったく事情が異なります。

照明計画、素材の質感、天井高の見せ方——これらはブランドの世界観そのものであり、滞在時間や客単価に直結します。無垢材の天井を見せるカフェ、コンクリート打ち放しのアパレル店。そこに工業用の銀色シートが露出すれば、積み上げた設計意図は一瞬で崩れます。

だからこそ店舗の遮熱では、「効果」と「意匠」のどちらかを諦めるのではなく、施工位置の工夫で両方を成立させるという発想が必要になります。


遮熱を目立たせない4つの施工方法

店舗で遮熱材を隠しながら施工する方法は、大きく4つに整理できます。建物の構造と、どこから熱が入ってくるかによって最適な方法が変わります。

① 天井裏・小屋裏に隠す(最も一般的で効果的)

店舗の暑さの主因は、屋根が受けた熱が天井から降り注ぐことです。夏の屋根表面は60℃を超えることもあり、その熱が輻射熱となって室内へ放射されます。エアコンで空気を冷やしても天井そのものが熱を放ち続けるため、「設定温度は下げているのに、なんとなく暑い」という状態になるのです。

そこで、天井板の上(天井裏)にEeeサーモを敷き込む・貼り付けるのが最も基本的で効果の高い方法です。

  • 客席からは完全に見えないため、内装デザインへの影響はゼロ
  • 熱が入ってくる「入口」で止めるため、効果が大きい
  • 天井点検口から施工できるケースも多く、営業を止めずに導入しやすい

② 壁の内側・下地の裏に入れる

西日の当たる壁面や、道路に面したファサード側の壁は、午後になると熱を溜め込みます。新築やスケルトンからの内装工事であれば、石膏ボードなどの仕上げ材を張る前に、下地の裏側へEeeサーモを施工できます。

仕上げ材で完全に覆われるため、竣工後は遮熱材の存在に誰も気づきません。壁の厚みもほとんど増えないので、限られた店舗面積を圧迫しないのも利点です。


③ 屋根の外側(下地とルーフィングの間)に施工する

屋根の葺き替えや、屋上防水の改修を予定しているなら、そのタイミングが好機です。屋根材の下、野地板とルーフィングのあいだにEeeサーモを挟み込むことで、熱を建物に入れる前に反射できます。

室内側にはまったく手を入れないため、内装にも営業にも影響しません。改修工事の「ついで」に組み込めるため、コスト効率の面でも合理的な選択です。


④ 見える場所は仕上げ材で覆う

天井をあえて張らないスケルトン天井の店舗や、屋根裏が客席から見える構造では、①〜③が使えない場合があります。その際は、Eeeサーモを施工したうえから有孔ボード、木ルーバー、塗装した石膏ボードなどの仕上げ材で覆う方法をとります。

この場合も、遮熱材と仕上げ材のあいだに空気層を確保することが前提です。理由は次のセクションで詳しく説明します。

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隠して施工するときに効果を落とさない3つの鉄則

遮熱材を隠す施工は、やり方を誤ると「貼ったのに効かない」という結果になりかねません。設計・施工時に必ず押さえるべき3点を挙げます。

鉄則1.空気層を数センチ確保する

これが最も重要です。遮熱材を屋根材や仕上げ材にぴったり密着させてはいけません

遮熱材は輻射熱を「反射」して防ぎます。しかし高温の部材に直接触れていると、今度は伝導熱——触れたものから直接伝わる熱——がシートに移ってしまい、反射させる前に熱が通り抜けてしまいます。

そこで、シートと部材のあいだに数センチの空気層を設けるのが鉄則です。空気層があることで伝導熱が遮られ、反射性能が本来の力を発揮します。空気層の確保が難しい納まりでは、通気孔のあるEeeサーモエアーや、断熱層を持つEeeサーモダブルが有効です。


鉄則2.継ぎ目はアルミテープで処理する

遮熱材はシート同士をつなぎ合わせて施工します。このとき継ぎ目に隙間があると、そこから熱が侵入します。見えない場所だからこそ、施工の丁寧さがそのまま性能差になって表れます。

Eeeサーモはハサミやカッターで簡単にカットでき、重ね代をとってアルミテープで目張りするだけで確実に処理できます。ひと手間ですが、ここを省かないことが仕上がりの差になります。


鉄則3.結露・湿気の逃げ道を残す

天井裏や壁内といった閉じた空間に施工する以上、湿気の挙動を無視できません。空気層を確保することは、結露対策としても機能します。

とくに飲食店の厨房まわりは蒸気が多く発生します。天井裏へ湿った空気が回り込む構造の場合は、換気経路の設計とあわせて検討してください。Eeeサーモはグラスウールなどの繊維系断熱材と違い、湿気を吸って重くなったり、へたって性能が落ちたりしない点は大きな利点です。


店舗タイプ別・おすすめの施工位置

業態と建物の条件によって、選ぶべき施工位置は変わります。目安として整理しました。

店舗タイプ主な熱の侵入経路おすすめの施工位置
路面店(平屋・低層)屋根からの輻射熱天井裏(①)/屋根改修時は屋根外側(③)
テナント(最上階)屋根・屋上スラブ天井裏(①)
飲食店(厨房あり)屋根+厨房機器の熱天井裏(①)+換気設計との併用
アパレル・物販ファサードの西日壁の内側(②)
スケルトン天井のカフェ屋根からの輻射熱仕上げ材で覆う(④)

複数の経路から熱が入る店舗では、天井裏と壁を組み合わせることで効果が高まります。どこに施工すべきか迷う場合は、建物図面をお送りいただければ最適な納まりをご提案します。


まとめ|意匠を守りながら、暑さと空調費を減らす

店舗・商業施設の遮熱で覚えておきたいのは、次の3点です。

  • 遮熱材の銀色は性能そのもの。着色して隠すのではなく、見えない場所に納める
  • 天井裏・壁の内側・屋根の外側・仕上げ材の裏。この4箇所なら意匠への影響はない
  • 隠す施工では空気層の確保・継ぎ目の処理・湿気の逃げ道が効果を左右する

遮熱材「Eeeサーモ」は、純度99%の純アルミニウムで輻射熱を最大97%カットする薄いシート状の遮熱材です。厚みのある断熱材のような大がかりな下地工事を必要とせず、貼るだけで施工できるため、既存店舗にも後付けで導入できます。屋内で適切に施工すれば10年以上効果が持続し、メンテナンスも基本的に不要です。

デザインを一切妥協せずに、夏の暑さと空調コストだけを減らす。それは十分に実現できます。

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Eeeサーモシリーズで快適な環境をサポートいたします。

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